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トヨタプレミオのエアコン修理を行いました

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トヨタプレミオのエアコン修理を行いました

トヨタプレミオのエアコン修理を行いました

2023/07/14

トヨタプレミオのエアコン不調にて入庫しました。

症状

最初は効いているが、5分~10分ほど走行すると涼しくなくなり、そのまま戻らない。

電源を切ると復活する。

不具合発生中、コンデンサファンは回っている。

エラーは出ていない。

エアコンガスの流れは無し。

 

最初は冷えているため、単純なガス不足は関係なさそうです。

車両はNZT260 平成24年式 走行距離は約10万キロ。

トヨタのコンプレッサは容量可変型コンプレッサを使っているため、一般的なコンプレッサの点検方法が通用しません。

まずガス圧を確認するのも良いのですが、気温によってガス圧が変動してしまうため診断に不向き。

ここで診断機の出番です。

診断機を使ってエアコンシステムの各種数値を読みます。

 

これは不具合発生時のデータです。

真ん中あたりで冷媒圧力が上昇していることが分かります。

追従してエバ後フィンの温度が下がってきます。

冷えた風が復活しました。

圧力が上がれば冷えるので、圧力が上がらない原因を探っていきます。

 

一部のデータだけで再グラフ化しました。

ここで気になるのが、外部可変出力電流値。

0~1Aの出力で正常なのですが、0.8A程度で一定のまま。

恐らく、これは可変容量コンプレッサの出力を決めている数値だと思われ、一定なのに冷媒圧力が変動しているのはおかしい動きとなります。

 

明確な根拠もないまま、コンプレッサ本体の不良と断定し交換しました。

結果

予想通り、外部可変出力電流値は常に変動しており、それに応じてコンプレッサの圧力も動いています。

エバ後温度もMIN1.1度まで低下、キンキンに冷えました。

 

故障診断や修理は、結果論でしか言えない部分もあり、今回もイチかバチかでコンプレッサを交換しました。

消去法で、可能性が最も高いパーツを選択した結果です。

ブログでは結論だけを端的に書いているので単純な話に見えますが、実際は1日かけて試運転を繰り返し調査しています。

 

今回、せっかくガスを抜いてコンプレッサを交換するので、リキッドタンク内の乾燥剤も交換することにしました。

ラジエータの前方に付いています。

これが乾燥剤。

フィルターは真っ黒に汚れていました。

トラブルも無く、よく冷えているエアコンも長期間使えば汚れも溜まります。

定期的に交換する部品ではありませんが、無交換で良い部品でもありません。

プレミオはコンデンサの取り外しが簡単なので実施しました。

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